2006年1月アーカイブ

私には何人か好きな写真家がいる。その中でも最近注目している、川内倫子である。もちろん、写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛賞を受賞するぐらいの写真家なので一般的に人気が高い。

川内倫子の中でも一番気に入っているのが、「Cui Cui」という写真集である。この写真集では、川内倫子が13年間家族、とくにおじいちゃん・おばあちゃんを撮ったかなりプライベートな写真集である。おじいちゃんとおばあちゃんが仲良くいる空間、おじいちゃんがなくなった写真など、泣きそうになってしまう写真である。孫としての川内倫子が大切にしてきた家族を感じる。

川内倫子の写真からは、いつも「生と死」というキーワードを感じてしまう。ソフトな写真のテイストと、その中に描かれる生と死。時間をせつなく感じてしまう作品が多い。特にこの写真集は、プライベートな写真ながら、普遍的なものを描くとともに、本人の感情もよく表していて、本当にいい写真だと思う。

明けましておめでとうございます!
本年度は飛躍の年にしたいと考えております。

本年も一層のご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。