2005年12月アーカイブ

「みんな変わり者だった」バリー・J・ギボンズ (著), 金井 真弓 (翻訳)

この本は、元アメリカ・バーガーキングCEOだったイギリス人が語る10人の世界的な起業家の成功法則である。著者は、イギリスでMBAを取得し、多くの多国籍企業で転職を続け、最終的には、アメリカのバーガーキングのCEOまでなったそうである。著者は、このバーガーキングでは失敗していたと自嘲的に、世界で成功している起業家たちと対比している。「バーガーキングは客にハンバーガーを売る企業ではなく、フランチャイズ加盟店にビジネスのシステムを売っているのだ」と彼の主張は明快である(簡単に言うとぶっちゃけている)。

ルチアーノ・ベネトン、ジェームス・ダイソン、マイケル・デル、アニータ・ロディック(ザ・ボディショップ創業者)、ウォルト・ディズニー、リチャード・ブランソン、スティーブ・ジョブス、ハーブ・ケレハー(サウスウエスト航空創業者)、ハワード・シュルツ(スターバックス創業者)と、10人の世界で成功している創業者達の人生や企業を取り上げ、彼らはMBA的手法だけで成功している訳ではないことを、自分のバーガーキングでの失敗談と対比し、語っている。中でも、著者はバーガーキングでは「一株あたりの短期利益を毎年増やして20年経てば、あっと驚くような、長期的目標が達成される」ことを目標とし、その一株当たり利益を上げるためにできることはなんでもやってきたそうである。それを長期的に時間と資金をかけてブランドを育成してきたハワード・シュルツと対比して、「株主たちはどちらがよかっただろうか?30%の短期利益がある株か、本当の付加価値があるブランドの健全な成長に伴って何千%にもなる利益か?」と自分に対して疑問を投げかけている。

その他にも、この10人達の生き方から学んだことを多くあげている。現在、MBA的勉強を毎日している中、MBA的経営手法に疑問を感じる部分があり、その考えをはっきりさせてくれる本であった。

いつも思うのだが、雑誌には旬があると思う。創刊号だけ面白い雑誌もあれば、1年ほどすると面白くなくなってしまう雑誌もある。一時期、PENという雑誌をかなり読んでいたのだが、人気がでてしまったせいか、マンネリ化して、記事広告ばかりになってしまったので、読むのをやめてしまった。編集者の熱意が反映しているのかと思う。聞いた話によると、編集者は一年交替らしい。編集者のやる気が現れてしまうのが雑誌だと思う。

そんな私が最近見つけた面白い雑誌は、「ゲーテ」。ネーミングはありえない(ゲーテファンがいたらすみません)が、内容はビジネスマンのライフスタイル探求するといった内容で面白い。特にインタビュー記事が多く、創刊号ということもあり、普段あまり取材を受けないような人を選んでいるようである。中でも、サッカーの中田のマネージメントをしているサニーサイドアップのインタビュー記事では、最近はやっている白バンドはサニーサイドアップがやっている企画で、批判も多く、悩んでいるといった内容で面白かった。他にも米パタゴニア社のワークスタイルやグッドウィルの折口さんなど、面白い記事の数が多い。

創刊号ということもあり、気合いが入っているということかもしれないが、何号かは読み続けようかなという雑誌であった。

なにかおすすめの雑誌があったら、教えてほしい。

私は夕日が大好きである。余裕のある日は、夕日を撮りたくなってしまうのだ。夕方の光は本当に美しいといつも思う。刻々と移り変わる光と色、まわりのものがすべて輝いてみえる。

私は、夕日を撮りたいと思い、特にどこに行くとも決めずに、鎌倉に出かけたみた。とりあえず、鎌倉の駅で考える。非常に寒いが、真っ青な空であった。駅で地図を見る。海は結構近いようだ。とりあえず、海に向かって歩き始める。いい写真が撮れそうな予感。江ノ島まで歩こうかと思っていたのだが、由比ヶ浜で十分きれいだった。この寒い中、サーファーがたくさん海に入っている。非常にいい波が立っている。夕日になるまで待つ。

夕日はメチャメチャきれいだった。真っ青な空と赤のコントラスト、波打ち際で反射する光、美しい。一時間でフィルム3本撮りきってしまった。うまく撮れているといいのだが。夕日が終わり、深まる青と消えゆく赤がせつなく、たまらない。

最近、音楽は、ほとんどノートパソコンで取り込んだものをiTuneで聞くようにしている。そうすると、TUTAYAで借りてきたCDを取り込んでしまえば、いつでも聞けるからである。iTuneで最高の音質でCDから取り込むようにしていたのだが、最近、より良い音で取り込む方法を見つけた。

ExactAudioCopyというソフトでCDを取り込み、LameというソフトでMP3に変換するようにする。すると、ファイルも小さいのに、本当にいい音で聞けるようになるのである。まあ、音質には好みというものがあると思うが、個人的にはCDと差が分からないぐらいの音質になるのである。主観的であるが、iTuneで取り込んだものと比べると、ギターなどの音がとくにきれいで、全体的にノイズが少なくなる感じがする。かなり設定が難しいので、ある程度詳しい人でないと難しいと思うが、もしデジタルの音質に不満を持っている方は試して欲しい。ついでに、コピーガードされたCDもコピーできたりもする。

実は、このLameというソフトは、音楽をMP3という圧縮ファイルに変換するソフトなのだが、世界中のボランティアのエンジニアたちが開発をし、無料で配布しているオープンソースと呼ばれるソフトなのだ。オープンソースのソフトは、今まであるソフトに近い品質のソフトを開発するというものが多かったのだが、変換した音を聞くと、これからはオープンソースの方が品質が良くなっていくのかもしれないなと感じさせられる。無料ソフトの方が良い品質になったら、いままで高い価格で販売してきたソフト業界はどうなっていくのだろうと考えさせられた。

先週、2学期の期末試験が終わった。10月・11月は、本当に忙しくきつかったので、それだけに心は非常に軽い。まだ、12月半ばまでは、合宿と授業があるので、冬休みというわけではないが、気持ちは非常に晴れやかである。

そこで、たまったストレスを発散しに、先週末はスノーボードの初滑りに出かけた。朝5時半に家を出発、新幹線で軽井沢に向かう。まだ、雪はどうなのだろうかと、心配していたのだが、気温がかなり下がっており、人工雪でコースが3本空いていた。ひさびさに、自然にふれあうと気持ちがいい。初滑りなので、気をつけて滑らなければと思うのだが、ついつい飛ばしてしまう。11月の異常な忙しさも、あまりの気持ちよさに、すっかり忘れてしまう。

軽井沢は、新幹線だと1時間で行くことができる。そんな近場でこれだけ気分転換できるというのは、お得な体験であった。スノボは13年ほどやっているのだが、なかなかうまくならない。今年こそは少しぐらい上達したいなと思う、この頃である。