2005年8月アーカイブ

今年の正月、思い切って、カメラを買った。このカメラは、ハッセルブラッド503cxというもので、1.5キロもの重さがある。10年ほど前の製造された中古のカメラなのだが、15万もした。

このカメラの最初のモデルは、60年近くも前に発売され、その設計はこのモデルもほとんど変わっていないという、化石のようなカメラである。このカメラはブローニーと呼ばれる大型のフィルムを使い、一枚の写真のネガは、6cmX6cmもの大きさがあり、普通のフィルムの4倍ほどの面積がある。それだけに、写真がとにかくきれい。レンズも、普通の一眼レフと比べてもかなり巨大である。大きなフィルムには大きなレンズが必要なのだ。レンズは、のモノを使っており、コントラストが強く出るため(ニコンに比べて)、写真の発色がきれいなのだ。

レンズも標準のもの(80mm)は、個人的に使いづらく、広角(60mm)を購入した。このレンズも中古で15万である。30万ものこのセットに投資してしまった。まあ、新品で買ったとすると50万円以上するものであり、ずっと使い続けられるものなので、良い投資だったのではないかと思うようにしている。

デザインは、クロームメッキと革張りの外見が非常にかっこいい。飾るためだけに買うひともいるとのことだ。また、ボディとファインダー、フィルムケースを組み替えることができるようになっており、ガジェット的なデザインもたまらない。

このカメラ、50年前の設計だけはあり、フルマニュアルのカメラである。しかも、露出計さえも付いていない。カメラでは、写真の明るさは光の量によって決まるため、露出は非常に重要である。よく、写真で暗すぎたり、明るすぎてあまり写っていなかったり、ということがあると思う。これは、露出が間違っていたため、起きるのである。現代のカメラにはこの露出計というものは当たり前のように入っていて自動で露出を決めてくれるのだが、このカメラには、内蔵されていない。そのため、露出計を別に用意しなければ、いけないのだ。露出計というもので、光の量を量り、シャッタースピードと絞りを決めるのである。また、ピントもファインダーに内蔵された拡大鏡で確認しながら、あわせなければいけないため、一枚の写真を撮るのに、1分以上かかってしまう。すぐ動いてしまうものを撮るのは至難のわざである。しかし、きっちり撮ることができると、非常にきれいな写真が撮ることができる。

そう、南米旅行の際には、このカメラを担いでいったのである。あまりの重さと、盗まれないかと心配したことで、かなりの重荷になっていたカメラであったが、帰ってきてみると、思ったよりよく撮れていて、持って行ってよかった。

いつかは使いこなして、個展をするのが夢である。

ついに夏休みに入りました。長かった4ヶ月。本当にこんなに勉強したことは無かったと思うぐらい勉強をした。さすがMBAというだけはあり、最初の3ヶ月の4教科の授業に本は6、7冊ぐらいと、何百ページものケースを読んだ。

これら厳しかった一学期で学んだことを書きたいと思う。一言でいうと、経営の言葉を学ぶ4ヶ月であったといえると思う。

一番大変だったのでは会計管理であった。この授業では、たった2ヶ月で簿記2級程度の内容をマスターするという内容であった。簿記というものに今まで触れたことがなかったので、厳しかった。しかし、今まで、本当に何も分かっていなかったのだなと実感することでもあった。たとえば、減価償却の本当の意味など知らなかった。資産や資本の意味も分かっていなかった。それが少し分かるようになってくるのである。そして、次の一ヶ月で財務諸表の分析ができるまでになった。財務諸表を見れば、その会社の状況がだいたい分かるのである。会計は、ユニバーサルラングエージだ、というようなことを教授が言っていたが、本当にアメリカの会社の財務諸表を見ても少し理解ができるようになってきている自分がうれしい。

マーケティングの授業では、だまされないぐらいのマーケティング用語を学んだと思う。しかし、いかにもMBAというSWOTといったフレームワークを使うことは少なかった。これは、たぶん、こういったフレームワークで考えると、思考が停止してしまう部分があるからであろう。本質的に何が問題なのかを考える思考訓練なのであろうと思う。

経営科学という授業では、経営での意志決定のさまざまな手法を習得。中には、エクセルを使って、いろいろなシュミレーションを実際にやってみることがあり、エクセルだけでこれほどできてしまうのだなと、関心してしまうことが多々あった。

最後の二週間では、統計学とマクロ経済学の本を一冊ずつすべてやるという内容であった。こういった学問的な知識は、学ばないと理解できないなと感じた。なかなかこういった学問を本を読むだけでは理解できないものである。

9月からまた忙しい日々が待っている。。。楽しみなような、つらいような。