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アルゼンチン1000km横断、アンデスのふもとへ

それが見えたのは、ブエノスアイレスからバスに乗り、890kmが過ぎたところだった。アンデスという響きよく耳にするが、身の回りで実際にいったことがある人は聞いたことがなかった。そのアンデスが自分の前に姿を現そうとしている。

そして、1000kmを越えたアンデス・アコンカグアの麓の町、メンドーサにバスは到着する。15時間夜行バスでアルゼンチンを横断し、チリの国境に近い町まで来たのである。

そして、夕方、アンデスに沈む夕日をカメラにおさめようと、「Cerro de Gloria」という丘というか、小さい山に登る。今回の旅行には1.5kgもある大型のカメラを持ってきているので、いい写真を撮らなければというのもあり、きれいな写真を撮りたいのだ。この丘はサン・マルティン将軍という、アルゼンチン・チリではよく通りの名前になっている歴史上で重要な人物が、チリの独立を助けるため、ここから救援にむかったそうで、頂上にある記念碑は5ペソ紙幣の絵柄になっているほど、重要な場所だそうである。タクシーでメンドーサの巨大な公園の丘に登る。タクシーの運転手のおじさんは、ほこらしそうにメンドーサの歴史や重要性を語る。

夕日を撮るのにいい場所を見つけ、日が沈むのを待つ。太陽が沈み始める。夕日は赤くならない。そう、空気がきれいすぎると、赤くならないのだ。ものすごい明るさで沈む夕日を、カメラに収める。

ずっと、タクシーのおじさんは待っていてくれる。まあ、タクシーが通るような場所ではないので、待たせるしかないのだが。気のいいおじさんであった。スペイン語でしゃべりつづけるので、半分ぐらいしかわからなかった。ただし、最後には高めに料金を請求される。まあ、しょうがないかと払う。おじさんはきっと、大好きだと語っていた夜の店にでかけるのであろう。

アルゼンチン横断バスを独断で採点:
大変度:★★★