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PHOTO IMAGING EXPOに出かけるの巻

2月、3月は本当に授業が忙しく、3学期が一番きつい学期であったが、やっと春休みになった。

あまりに忙しかったので、まだまだ、気持ちが休まっていないのだが、先日お台場ビッグサイトで開かれていたフォト・イメージング・エクスポ(PIE2006)に出かけてみる。写真関係専門の展示会なのだが、行ってみて驚いたのは、約3分1ぐらいの来場者が一眼レフを担いでいるのだ。2,3台担いでいる人も珍しくない。

内容は、もちろんかなりマニアックである。しかし、この展示会で感じたのは、写真のほとんどがデジタル化しつつあるという事実である。ここ、最近、大手カメラメーカーがフィルムを使うカメラを取りやめたり、製品を大幅に削減する動きが広がっている。しかし、フィルムは当分なくなることはないだろうと思っていたのだが、展示会では、ほとんどデジタルカメラである。このようなハイエンドな写真機器がそろう展示会でも、フィルムカメラは、本当に少数派なのである。

個人的には、まだまだデジタルカメラはフィルムに技術的には追いついていないなと思う。やはり、デジタルというのは、なんでも0と1で表現するので、その間の値は切り捨てられてしまうのだ。その点では、色の階調などはまだまだ不自然な感じがしてしまう。同じ理由で、デジタルでは黒がはっきりでない。もちろん、あと何世代か進むと、目ではわかならいようになるのだろうと思う。自分としては、色の階調が大切なので、当分はフィルムを使い続けると思う。

フィルムは、きっと音楽で言うとレコードのような感じで、マニアックな層のみが残っていくのだと思う。そのとき、フィルムメーカーはどうなるのだろうか。富士フイルムとコダックともに、デジタルカメラに移行しているが、競争の激しいデジタルカメラの利益率は、落ちる一方であり、利益を上げることはできない。街にある写真屋さんなどへの写真用品提供は今以上に増えることがないだろうし、デジタルではすぐに見ることができるので、印刷した写真が必要とされなくなり、むしろ減る一方だろう。今まで保ってきたメーカー系写真店は逆に重荷になるのかもしれない。写真業界は、業界構造が変わっている途中の業界であり、大変な業界だと思う。

なぜかPIEにムツゴロウさんが来ていた。そこで一枚。世界の犬を訪ねるだそうである。どう写真と関係あるのだろうか・・・。