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バスで22時間ペルーの首都リマを目指す

バスはものすごい渓谷を登り、また下っていく。山を進む道路は、日本の山道のように整備されていなく、一部は大量の水が道路を横断し、川になってしまっている。土砂崩れをむりやり修復したような箇所もある。大きな落石が道に落ちていたりと、日本の道のすばらしさを思う。バスはリマに向けて22時間進む。山岳地帯を抜けると、砂漠地帯に入る。そして、ナスカという街に着く。そう、あのナスカの地上絵のある街である。バスは、世界遺産の地上絵のど真ん中の道を走っていく。少し線のようなものが見えるが、やはり地上からでは難しいようだ。多くのセスナ機がコンドルのように上空を舞う。トラブルのおかげでナスカの地上絵を少しでも見ることができるとは、ついているようなついていないような。

バスはやがて、海岸線に出る。海岸線は本当に砂丘というレベルではなく、完全な砂漠になっていた。ベルーという国は海岸線から数十キロは砂漠があり、内地はすべて岩山が続く、山岳地帯なのである。観光客に必死にすがるクスコの人たちの理由が少し理解できた。ペルーという国は、砂漠地帯と山岳地帯という、自然環境的に非常にきびしい土地であり、灌漑がされている地域でないと農業もできない場所であり、ほとんど国内の産業が無いのである。バスから見ていると、人々はどうやって生計を立てているのだろうかと思う。ペルーの政治不安も分かる気がする。

バスはリマに着く。とりあえず、デルタの飛行機のめどがたっていないので、オフィスに向かうが、しまっている。しょうがないので、空港に向かう。12時間ほど待ち、その日のアトランタ行きのウェイティングリストに載るものの、席はあかず、リマに一泊し、次の日のフライトを待つこととする。

↓空港でペルーの「インカコーラ」を飲んで待つ
空港でペルーの「インカコーラ」を飲んで待つ

クスコ−リマ間のバスを独断で採点:
危険度:★★★
勉強になる度:★★