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マチュピチュに向かって登る

列車はアグアスカリエンテスの駅に到着する。ここから、普通だと小型バスに乗り、マチュピチュを目指す。

しかし、ここからバスで登ってしまっては面白くない上、あじけない。そこで、アグアスカリエンテスが位置する渓谷からマチュピチュの遺跡がある山頂まで歩いて登ることにする。標高差400m。歩いて登ろうという人は自分だけのようで、不安になりながらも登山道を見つけ、ジャングルの中を歩きはじめる。途中、歩いているクエ(巨大ねずみ)を見かけ、びっくりする。動物園で見た特徴的な後足が印象的である。普段、山道を登ることなどないので、かなりきつい。汗だく、息もあがった状態で登り続ける。インカの段々畑が見え、勇気付けられる。あこがれのマチュピチュまでもう少しだと自分をはげましながら、足を動かし続ける。そして、・・・、見えた石造りの家らしきものが。自分の足で登りきったことがうれしかった。心は遺跡へと急ぐ。入場券を急いで買い、マチュピチュの遺跡に入る。

そこにはすごい景色が広がっていた。渓谷に刻まれたたくさんの急な山が並ぶ中、登ってきた山の山頂に500年前に捨てられた街が広がっていた。まるで、宮崎駿のアニメの天空の城のようである。あまりの美しさに、元段々畑であったところに座り込み、一時間ほど時間を忘れ、見つめていた。あこがれの地、マチュピチュは本当にすごかった。私の中で行ったことのある遺跡でもっとも美しい遺跡である。本当に来てよかった。目指してよかったと思う。

マチュピチュを独断で採点:
老古学的にすごい度:★★★
美しい度:★★★★