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卒業しました!

2007年3月29日に無事、慶應義塾大学大学院経営管理研究科を卒業しました。長かったような短かったような2年間でした。今考えると、これだけ勉強したのも人生で初めてのことかもしれません。

2年間で、学んだことで一番よかったことを書いてみようと思います。それは、「現実は複雑な因果関係でなりたっている」ということです。人間は、現実を単純な因果関係(AだからBになる)で見ようとしてしまうところがあります。例えば、「A社はROA指標を導入しているから成功している」と、経営手法を取り入れていれるべきというように言われることは多い。しかし、現実ではそうかんたんではなく、いろいろな要因が複雑に因果関係を作り、またお互いに因果関係になっていることも多いのです。さらにすべての要因が変わり続けることから、単純な因果関係を信じることはほとんど意味が意味がないということです。

企業経営では、様々な要因と複雑な因果関係の中に意志決定を迫られます。

人は自分が見たいようにしか現実を見ないということはよく言われます。経営戦略が得意な人は、経営戦略の視点で経営を見る、ミクロ組織論に詳しい人はミクロ組織論の視点で経営を見る、といった傾向があります。しかし、現実では戦略的要素、組織的要素、会計・財務的要素、マーケティング的要素などなどが複雑に入り交じり、複雑な因果関係を作っています。だからこそ、経営はおもしろいのだろうと思います。

MBAで勉強したことはほんの一部で、続けて勉強しつづけなければ、現実の複雑な因果関係を理解し、その中でサバイブしていくことは難しいのだろうと思います。

こんなことを思いながら、ベンチャー経営者として、なんとかがんばっていこうと思います。皆さん、今後ともよろしくお願いします。