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「ハゲタカⅡ」を読む

「ハゲタカ」を読み終わり、本当に面白かったので、「ハゲタカⅡ」(真山仁、講談社文庫)を読んでみた。ハゲタカは、失われた10年をベースにしながら、M&Aの世界を舞台に、小説が進む形であったが、ハゲタカⅡは、最近のカネボウ、富士通、キヤノンなどをベースに、主人公達がダイナミックに活躍する小説であった。悪役的存在の鷲津が主人公として、展開していく。

今回は、日本経済だけではなく、米国軍事産業ファンドと、政治的にも競争関係になったりと、現実とは少し離れながらも、小説として非常に面白い展開を見せる。小説として、どんどん読んでしまう面白さを持ちながら、M&Aの勉強にもなる、非常にオススメの本です。

この本を読んでいて思ったのが、鷲津の情報把握の力がほとんどの場面で、鷲津の交渉パワーを高めていることです。元スパイまで味方につけて、情報を仕入れ、確実な状況の把握と交渉力を高めることに利用する。現実でここまでしている人間はいないとは思いませんが、経営においても情報収集能力は必須だと感じました。


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