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高校生インタビューで「キャバサー」って??

現在、あるモバイルサイトの改善コンサルティングのプロジェクトをやっています。その一環で、女子高校生にインタビュー調査を行いました。その女子高生のインタビュー内容で非常に面白かったことを書きたいと思います。

「モバゲータウンはよく使ってたけど、最近はあまり使わないな」という話から、「モバゲーではキャバサーに、はまってた」という。キャバサーとは、キャバクラサークルの略のようで、モバゲータウンのサークル(他SNSのコミュニティと同様)の掲示板を利用して、キャバクラが開かれているというのです。キャバクラではキャバ嬢を募集してて、キャバ嬢は入店教育などがあり、おしぼりを渡すなどの決まりを教えられるそうなのです。キャバ嬢は入店した時点で掲示板に書き込みし、お客さんを待つそうです。この時点ですでに「?」な感じなのですが、なにかゴールドを支払うとかあるのかと思うのですが、特にゴールドのやりとりなどはないそうなのです。さらに延長やアフターなどもあるそうです。アフターは、ミニメ(ミニメール)が1時間だけ交換できるという決まりだそうです。店長が見張っていて、おさわりなどを迷惑行為(??)をすると、退店させられるということもあるそうです。

これを聞いて、私は「うーん、何が楽しいんだろう、また、彼女達を何が動気づけているのだろう」と悩んでしまいました。会話すること自体がある程度楽しいのはわかるが、なぜキャバクラという枠組みを使って、掲示板で会話することが楽しいのだろうか。実際になりたくてもなれないものに、バーチャルになって、楽しんでいるということもあるのだろう。ただ、少し思ったのが、人間はお互いにあまり知らない人と自由に会話していいよというと、会話が盛り上がらないということがある。それをキャバクラという枠を使って、ロール(役割)を持つことによって、盛り上がれるということがあるのではないか、と思います。

また、こういったものが、自然発生的に生まれてくるということも非常に興味深いと思います。ただの掲示板が、運営者の意図もなく、機能が自動的に生まれてくる。CGM(Consumer Generated Media)では、コンテンツが自発的に生まれてくるメディアを指しているが、こういった新しい機能をユーザー側が作り出してくる非常に面白い現象だと思います。ユーザー側が機能を生み出すCGF(Consumer generated Function)なんてのはいかがでしょう。

昨今ヒットしたサイトでは、運営者側と違う意図で、ユーザー側が機能を生み出すことが多いと思います。たとえば、魔法のiらんどや前略プロフィールは、ホームページ作成ツールとして生み出されたものですが、それらが、ユーザーによって、携帯小説にしてしまったり、プロフを生み出したりしたのです。そして、多くのユーザーが指示し、その機能がそのサイトのメインの機能になっていくのです。

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